転ばぬ先のテクニカル|証券市場新聞

資金循環統計が原因?

 昨日の東京株式市場は米国市場が高く返ってきた割には軟調な展開でした。これは8時50分に日銀から発表された昨年10~12月期の資金循環統計が原因ではないかと思います。それによると、昨秋の急落場面で公的年金が国内株を1兆1581億円買い越していたことが分かりました。

公的年金の利食いを意識

 公的年金は資産配分比率を一定に保つため、株価上昇局面では売り越し、下落局面では買い越す傾向にあります。昨年10~12月期はTOPIXが17.8%下落していた局面であり、足元の株価上昇により、国内株式の配分比率が高まっている筈であり、どこかで利食い売りをしてくる可能性があることが意識されたのではないでしょうか。

累積出来高多い価格帯

 日足ローソク足は前日につづきほぼ十字足を形成しました。下値は2万1400円近辺を走る5日線及び25日線でサポートされた形です。しかし、上値は重く膠着状態を抜け出せません。
 過去半年間の価格帯別累積出来高をみると2万1500円~2万1600円が一番多い価格帯であり、次いで2万2200円~2万2400円、2万1800円~2万2000円と続きます。足元では累積出来高が特に多い価格帯に差し掛かっていることで、戻り売りが出やすく、それを買切るだけのボリュームが膨らまないが故に上値が重たいと考えられます。

リバウンド相場の3波部分

 なにか切っ掛けが欲しい局面ということになります。2月20日の当欄では確か18~19日に「赤並び」の買い線が出たことをお伝えしたと思います。2万1300円台と戻り高値を更新してきた場面でした。しかし、その後の推移はじり高傾向であり、値が飛ぶような場面はありませんでした。ということは、昨年12月安値以降のリバウンド相場の3波部分ではないということなのでしょう。

2万1860円抜けないなら…

 考えられる波動の一つとして提示すると、
1万8948円~2万0211円 1波
2万0211円~1万9241円 2波
1万9241円~2万0981円 3波
2万0981円~2万0315円 4波
2万0315円~2万1860円 5波ないしは進行中
というもので、2万1860円を抜けないならば、波動は下へ転換すると思われます。

日々勇太朗

相場見通し

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