転ばぬ先のテクニカル|証券市場新聞

事の発端は3月独PMI

 昨日の東京株式市場は、先週末の欧米市場の急落を受け全面安の展開となりました。事の発端は3月のドイツの製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値が44.7と、好不況の分れ目となる50を3カ月連続で下回り、2012年8月以来6年7カ月ぶりの低水準に落ち込んだことです。
 普段はあまり気にする指標ではありませんが、20日の米連邦公開市場委員会(FOMC)でグローバルリスクが世界経済を圧迫し、インフレを抑制しているが故に年内の利上げを見送る方針を示していたことで、欧州の盟主であるドイツの景気指数悪化が余計にクローズアップされたのでしょう。

逆イールドで心理悪化

 一連の指標悪化により10年債利回りが急低下し、約11年半ぶりに10年物金利が3カ月物金利を下回る「逆イールド」が発生。長短金利の逆転は景気後退のシグナルとの見方から投資家心理が一段と悪化し、売りに拍車がかかりました。
 22日の米国市場はNYダウ平均が1.77%下落、S&P500が1.89%下落となり25日線を割り込みました。NYダウの週足は陰線包み足の売りシグナルが点灯。S&P500は上髭の差し込み線となりました。ナスダックは2.5%下落しましたが、25日線の上にとどまっています。週足は実態部分より長い上髭の陰線形成となりました。

日経平均75日線を一気に下回る

 そして昨日の日経平均株価は下放れて日足、週足ともに窓空けとなりました。日経平均、TOPIXともに5日線、25日線、75日線を一気に下回ってしまいました。この急落により市場には不安なムードが高まってきました。
 今回の下落が昨年12月のボトムに対する二番底形成なのか、日経平均では未完となっている最終5波の下落なのかの判断は難しいところですが、日足の一目均衡表の雲上限が2万0823円に位置しており、ここがサポート機能を発揮するのかどうか。割れこんでしまった場合は厳しい下落局面を迎えることになりましょう。

日々勇太朗




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