転ばぬ先のテクニカル|証券市場新聞

世界同時株安の連鎖断ち切りる

 ようやく世界同時株安の連鎖を東京市場が断ち切りました。日経平均は1万9474円で寄り付き、一時1万8891円安値までありました。しかし、徐々に切り返してプラス圏へ。日足ローソク足は583円の長い下髭の陽線形成となりました。

NYダウわずか17日間で20%下落

 それにしても2月12日に2万9568ドルの史上最高値にいたNYダウは、昨日2万3706ドルまでわずか17日間で下落しました。値幅にして5862ドル、率では19.8%です。同じような急落は2018年暮れにもありました。10月3日に2万6951ドル高値だったNYダウは12月26日に2万1712ドルまで急落。値幅にして5239ドル、率では19.4%でした。

18年急落の原因は金利上昇

 値幅、下落率ともに近い数字ではありますが、この時は3カ月掛かりました。いかに今回の衝撃波が厳しいことが分かります。この2018年の急落の原因は米長期金利の上昇でした。当時の米10年債利回りは2017年9月の2.014%をボトムに10月には3.244%まで上昇しました。長期債利回りの急上昇を株価が嫌気した形で急落していった訳です。

今回は逆に利回り低下

 今回は逆に長期債利回りの低下により株価が下がるという逆現象です。新型コロナウイルスのパンデミック化により世界経済の後退懸念からリスク資産の株式を売り、安全資産の国債を購入するという動きが顕著となりました。直近2月6日の1.667%から9日には一時0.403%まで低下しました。

2万0886円が最初のターゲット

 しかし、東京時間の時間外取引では0.654%近辺まで上昇してきました。この上昇を合図に安全資産からリスク資産へと資金が移動し始めたようです。まだまだ落ち着かないマーケットですが、ようやく下げの連鎖が止まりつつあることは好感されます。本日から水星が逆行から巡行に戻ります。この変化日からの反発では下げ幅の38.2%戻しの2万0886円が最初のターゲットです。

日々勇太朗




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