ロールオーバーが済めば【転ばぬ先のテクニカル】

転ばぬ先のテクニカル|証券市場新聞
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マチマチの展開

 昨日の東京市場はマチマチの展開でした。前日28日のNY市場は4日続伸で2万4000ドル台を回復しました。米国内や欧州域内で外出制限の緩和や経済活動を再開する動きが広がっていることを好感。経済対策や金融緩和など、3月以降、米政府と米連邦準備理事会(FRB)が次々と対策を打ち出してきたことも景気回復への期待を高めています。VIX恐怖指数は30台前半に落ちてきており、ボラティリティも低下傾向。この環境ならば続伸してもというところですが、翌日が祝日ということもあり、ポジション調整の売りもあり日経平均は小幅反落、一方、TOPIXは小幅続伸となりました。

原油は5月から売り需要減退

 ところで、原油市場の下落が止まりません。これは期近物から期先物への乗り換えが進んでいるためで、伝えられるところでは世界最大の原油ETFであるユナイテッドステーツ・オイルファンド(USO)がWTI先物6月限のポジションを全て期先限月にロールオーバーする意向ということのようです。4月30日までに期近の6月限先物を売却し、その後10日間程度で期先の先物に入れ替える予定と伝わっており、5月入りから売り需要の減退から落ち着きを取り戻すものと思われます。

上値を伺うにはボリューム必要

 足元で主要企業の決算発表が進んでいますが、3月の暴落により新型コロナの好悪影響を織り込んできたため、発表直後は材料出付くし的な動きが強く出ているようです。ただ、GWが近づき手控えムードもあるために売買代金が増えてきません。日経平均が半値戻し達成から更に上値を伺うためにはボリューム拡大が必要です。それがないならば指数は横ばいないしボックス内での動きにとどまり、個別物色でお茶を濁すということになりそうです。

日々勇太朗




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