業績相場の色彩が強まる|光世証券・取締役 西川雅博氏【相場展望】

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3月以降マーケットが比較的平穏に推移したのは?

ウクライナ侵攻から1カ月半経過したが、悲惨な状況が報じられ言い表せないほど心が痛む。
3月以降マーケットが比較的平穏に推移したのは、ゼレンスキー大統領が強い信念のもと情報発信を繰り返して国際社会に対しより強固な結束を促し続けたことが背景だろう。

脱ロシア時代を消化するには相当時間を要する

最先端のデジタル分野でもウクライナがロシアを圧倒したと言われている。ただ、戦闘が沈静化しても戦後処理やロシアの政治体制、食料品・資源不足など脱ロシア時代のグローバル経済環境をマーケットが消化していくには相当時間を要するだろう。

グロース大型株に与える影響には要注意

欧米ではここにきてインフレに対する警戒がさらに高まっている。米国では利上げに加えバランスシートの縮小(QT)を5月にも開始して引き締めペースを速める動きが示唆された。前回より2倍の速さで資産圧縮するとも言われている。マネタリーベースの急減少が上昇を牽引してきたグロース大型株に与える影響には要注意だろう。

ハイペースな利上げは織り込みつつある

一方、予想される1年程度先までのハイペースな利上げを市場はすでに織り込みつつある。原油価格のこれ以上の急騰がなければ、過去の利上げ局面前半のアノマリー通り逆金融相場の調整は小幅に終わって好業績銘柄が物色される相場には期待できそうだ。

決算発表では2極化か?

3月の日銀短観では大企業業況判断指数がプラス圏ながら7四半期ぶりに悪化した。4月後半からは決算発表が本格化するが、下方修正に加え今期見通しについても総じて慎重な見通しが出てくる可能性が高い。ただ、内需銘柄のコスト高の一方で輸出企業については円安のプラス要因があり、個別銘柄によって2極化する傾向がありそうだ。
今年は業績相場の色彩が強まると見ており、例年以上に決算内容を見極めて投資対象を絞り込む必要があろう。

個別では?

新しい市場区分がスタートした。足元の株価への影響は限定的のようだが、将来的にはパッシブ運用の組み入れやベンチマークの変更、経過措置中の個別銘柄の施策などで多少の影響は出るだろう。個別では武田薬品工業(4502)、日立製作所(6501)、日本電産(6594)。

光世証券・取締役 西川雅博氏プロフィール

1960年奈良県生まれ 1983年早稲田大学政治経済学部卒、大和証券入社 1990年より光世証券 法人部、営業部長、現在コンサルティンググループ担当

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp




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