年後半の日本株上昇はより現実味|光世証券・取締役 西川雅博氏【相場展望】

光世証券・執行役員 西川雅博|企業速報 証券市場新聞
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過度な弱気は禁物

 米中貿易摩擦の拡大により世界経済の先行きに懸念が広がる中、足元の株式市場の動揺は限定的である。全体の方向感がはっきりしないものの、日経平均採用銘柄のうちソフトバンクが11連騰、エーザイが2日連続ストップ高になるなど個別株物色では活況を呈している。人気が偏った結果、バリュー面からは売られ過ぎの銘柄が多く見られる。本格反騰にはしばらく時間を要するとしても、ここからの過度な弱気は禁物であろう。

ドル高円安が新しいトレンドに入る兆し

 ドル円で年初の水準112円台後半まで円安が進んでいるのは大きな支援材料だ。一時期より株価との相関関係が薄れているのは気になるが、今期の想定レート105-110円のゾーンから大きく円安に振れている現状は、今後の企業業績予想に相当ポジティブに働くはずだ。また、ドル円の長期波動を見た場合、5年、2年、1年の各移動平均が110円近辺に収斂していることに注目している。最近のドル高円安が三角保ち合い離れから新しいトレンドに入る兆しの可能性もある。円安の流れが明確になれば、株価との相関関係が復活し、年後半の日本株上昇シナリオはより現実味を増すであろう。

9月中間決算の高配当銘柄のリバウンド狙い

 オイルマネーの回帰など一部長期資金の流入が取り沙汰され、外国人投資家の日本株投資の姿勢に変化が見られるようだ。グローバルマネーのダイナミズムやシステム売買など短期の値動きに一喜一憂しがちだが、ここは腰を据えた割安株投資に取り組む局面であろう。
最近軟調なバリュー株のうち9月中間決算の高配当銘柄のリバウンドを狙いたい。




相場見通し

光世証券・取締役 西川雅博氏プロフィール

1960年奈良県生まれ 1982年早稲田大学政治経済学部卒、大和証券入社 1990年より光世証券 法人部、営業部長、現在コンサルティンググループ担当

東京エレクトロン,米朝首脳会談,パウエルFRB議長,光世証券,西川雅博,米国通商政策

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