今年前半の世界の株式市場を総括
今年前半の世界の株式市場を総括する。先進国において今年前半の高値から安値の下落率は、日経平均が約15%、NYダウは約12%、FTSE(英)は約13%、DAX(独)は約13%、CAC(仏)は約10%で平均すると約13%下落した。そして安値を記録した時期はすべて3月の後半であった。
当面は非常に悩ましい相場展開
BRICsにおいて高値から安値の下落率は、ボベスパ(ブラジル)が約20%、RTS(ロシア)は約18%、上海(中国)は約24%、SENSEX(印)は約10%であった。平均すると約18%の下落率で、先進国と比較すると大幅な下落率になった。そして高値を付けたのが共に1月後半から2月後半にかけて記録し、その後、ボベスパと上海市場は、直近で安値を更新中である。この検証の結果から、BRICsの相場状況から、当面、非常に悩ましい相場展開を予想する。
テクニカル分析での相場反転「サイン」がいつ発生?
しかし、先進国の現在の相場を今年の安値から比較すると、日経平均は約8%、NYダウは約3%、FTSEは約10%、DAXは約6%、CACは約5%の上昇していることから、全体的に株式市場は今年の高値からの調整相場の範疇で推移しているものと判断する。当面注目すべきは、先進国及びBRICsの株式市場において、近い将来起きるであろう、テクニカル分析での相場反転「サイン」がいつ発生するのか注意深く見守る必要がある。