コールの買戻し
先週の日経平均は前週末比約1321円高と4週ぶりの週足陽線となった。
米国金利の上昇を懸念して下落していた株式市場であったが金利の上昇が止まると株式市場も反転、上昇に転じた。
また、景気後退が懸念される中国で国債を1兆元追加発行して経済対策を行う可能性が伝えられたことも好感された。
ただ、国内市場においては10月SQ週であったためコールの買戻しを誘発させる「買戻し相場」であった感じは否めない。
一方通行的な動きに注意
最近はAIの自動売買が主流になり下げる時も上がるときも急激に大きく動くケースが多い。
特にSQを絡めた相場の変動が多くなっているように思われSQ週の一方通行的な反落、上昇には注意したい。
相場の動きとしてはやはり米国の長期金利の動向に大きく左右されているようだがこの下落で日本の長期金利0.8%、米国の長期金利4.9%までは織り込んだようだ。
今週は方向感の無い相場
今週はSQ通過で需給的にフラットになるため方向感の無い相場が予想される。短期で約2000円強上昇したため調整の週になると思われる。
日経平均は9月15日の高値(3万3634円31銭)から10月4日の安値(3万0487円67銭)まで約3万147円下落、その後13日の高値(3万2533円08銭)まで約2045円戻した。
13日までの戻りで約3分の2を戻しており全値戻りが期待されるところである。
急騰後の調整局面入り?
だが、13日の引けで相場転機を示唆する「十字足」が出ており急騰後の調整局面入りの可能性もある。
調整局面入りの場合下値メドは12日の窓埋め(3万2037円07銭)、5日移動平均線(3万1897円処)、上昇幅の38.2%押しの3万1752円処、転換線(3万1510円処)が挙げられよう。
今週のレンジは?
一方、上値は引け値で抜けきれなかった75日移動平均線(3万2430円処)や雲の上限(3万2519円処)となろう。
今週のレンジは3万1500円から3万2500円を想定。3万2000円台を固める動きを予想する。
(ハチロク)
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