AIや再生医療などテーマに乗る銘柄控える
秋のIPO(新規公開)シーズンが到来している。9月については、全般相場が大きな戻りを続けるなかで、物色は東証1部のバリュー株が中心でIPOについては話題にならなかったが、権利配当落ちを通過して、高値警戒感からも一旦は物色の方向感が見えない状況になっている。そこで、出遅れの中小型材料株の活躍に期待をしたいが、その中で新鮮味があるIPOは業態や成長性が評価されれば、セカンダリーでも十分に狙える場面がありそうだ。
売り一巡後は狙い目
今秋のIPOについては、9月24日公開のChatwork(4448)が公開価格1600円に対して初値は1480円、26日公開のHPCシステムズ(6597)が公開価格1990円に対して初値は1870円と両銘柄とも公開価格割れという波乱のスタートとなった。Chatworkはビジネスチャットツールでの知名度、HPCシステムズは科学・工学向け高性能システムでの技術など前評判は高かったが、公開株数の多さが重石になった。公開価格割れの大型株では昨年公開のソフトバンク(9434)が9月に公開価格を奪回しており、両銘柄とも長期視野で見れば売り一巡後は狙い目になるかもしれない。
AI CROSSや再生医療のセルソースなど
加えて、10月は1日のパワーソリューションズ(4450)と2日のレオクラウン(7681)に続き、8日のAI CROSS(4476)とHENNGE(4475)を皮切りに30日の恵和(4251)まで10社が公開を予定している。AI CROSSはチャットデータをAIが解析して従業員の離職リスクを可視化、HENNGEも企業向けクラウドセキュリティサービスを展開し、人気がでそうだ。その後は24日公開でデータマネジメントプラットフォームのインティメート・マージャー(7072)、28日公開で再生医療のセルソース(4880)が注目される。
10月26日株式セミナーin大阪 大阪メトロ長堀橋駅から徒歩1分
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