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樹脂化成品も採算が改善
ハリマ化成グループ(4410)はコロナ禍による需要低迷と市況悪化による最悪期を脱し、業績底入れからV字型回復に向っている。21年3月期は連結売営業利益15億7600万円(前の期比58.0%減)と減益ながら前回予想を大きく上回り、22年3月期は25億円(前期比58.5%増)を見込んだ。年間配当38円を継続。
前期は第2四半期以降、中国製紙用薬品が堅調に推移したほか、半導体用機能性樹脂やソルダペーストも伸びるなど、各分野販売数量減少に歯止めがかかり、経費削減などコストダウン効果で原材料価格上昇によるコストアップを吸収。さらに、苦戦していた樹脂化成品もガムロジン市況持ち直しにより採算が改善したことで、収益悪化に歯止めがかかった。
製紙薬品拡販、ローターも攻勢へ
製紙用薬品は山東新工場を含めた現地3拠点で生産最適化を進めながら「中国国内にとどまらず東南アジア市場を見据えた拡販戦略を進めている」(会社側)としており、ローターはグループのサンパイン社からの原料トールロジン調達によるコスト競争力を武器に攻勢に転じた。電子材料も半導体向けを中心に堅調で、現状計画を超過して推移している。
提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
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