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国内はトータルコスト管理徹底
ハリマ化成グループ(4410)は収益力強化へ欧州ローターと中国製紙用薬品の海外基盤2事業へさらに力を入れている。
ローター社はグループのサンパイン社から原料を全量調達、ロジン関連製品の拡販を優位に進め、欧米市場でシェアを拡大してきた。主力の印刷インキ用樹脂は伸び悩み気味ながら、粘接着材が販売を伸ばし、すでに粘接着材の売上比率は印刷インキ用樹脂を上回っている。今後もロジン系、水系のエコ素材により粘接着材を伸ばすとともに、操業率を高めていく。
中国製紙用薬品は山東省の新工場が立ち上りからフル稼働で、営業利益で年間1億円の貢献が見込めるなど好調そのもの。現地では製紙需要拡大が続くうえ、環境対応や品質向上へのニーズも強く、主力の杭州と東莞の3工場の連携を強め、需要を掘り起こしていく。米国ではFDA認証の環境対応型紙力増強剤の販売に注力。
ガムロジンの市況が悪化するなど環境に厳しさが増すなか、トータルコスト管理を徹底。生産、業務両面での効率化により2Qは粗利率が改善した。さらに、高水準の研究開発投資を実施してきたことから、新製品への期待も強い。
by 株価チャート「ストチャ」
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