不穏な動き【転ばぬ先のテクニカル】

転ばぬ先のテクニカル|証券市場新聞

 

目次

NYダウ下げに拍車も

米国市場が不穏な動きになってきました。27日の米国市場は主要3指数が揃って2%を超える下落となりました。ダウ平均は633ドル安の3万303ドルで引け、25日線や一目均衡表の基準線を割り込みました。遅行スパンが日々線にタッチしてきており、割り込み出せば下げに拍車が掛かるでしょう。その場合、まずは11月6日から9日に残している日足の窓(2万9130ドル~2万8431ドル)埋めを目指しましょう。

S&P500は週足陰線包み足

S&P500は98.85ポイント安の3750.77ポイントで引けました。日足の窓を空ける下放れで、NYダウ同様に25日線、一目均衡表の基準線を割り込みました。こちらは遅行スパンが日々線には達しておらずNYダウに比べるとマシですが、週足は陰線包み足となっています。

ナスダックはアイランドリバーサル

ナスダックは355ポイント安の1万3270ポイントで引けました。日足は窓空けの下放れですが、25日線の上に位置しておりますので、一番強い形を残しています。しかしながら1月20日に窓空けの上放れとなっているために、27日に空けた窓(1万3603~1万3538)と埋めないとアイランドリバーサルとなる天井型となります。

ナスダックは底入れパターン拒否

ナスダックの25日の日足ローソク足が長い下髭の首吊り線に近い形でしたが、陽線高値引けではないので確定ではないと先日お話ししました。長い下髭は教科書的には強い押し目買いの意欲を感じさせる底入れのパターンです。しかし27日の急落で、その下髭をアッサリと割り込んでしまいました。底入れパターンを拒否した形であり、非常に悪い形となっています。

日経平均は日足陽線形成も…

日経平均は米国株安に連動し下放れてスタートし、寄り付き直後に2万8000円台を割り込みました。2万7846円に25日線が走っていることで、押し目買いが入り日足は陽線形成となりました。2万8542円~2万8360円に日足の窓を空けました。こちらもこの窓を埋められないようならば、アイランドリバーサル形状となります。

1月限SQ値割れば値幅調整

なによりも1月14日高値の2万8979円と18日安値の2万8111円の値幅の中で推移してきた株価が、三角持ち合いを下放れてしまったことで、相場は下向きに転じた可能性が高まってきました。1月限SQ値の2万7774.95円を割り込んだ場合は値幅調整へと進みますので注視せねばなりません。

マーケットの混乱を危惧

ここまで相場は上へ上へと突き進んできました。足元の決算発表でも復調傾向が見受けられ、押し目買いというムードが高まることでしょう。しかし、米国ではゲームストップ株に代表されるようにマネーゲーム化してきました。これらボロ株を暴騰させた個人投資家が結集する掲示板サーバーが閉鎖されたようであり、1銘柄で2兆円の売買代金を集めた仕手株崩壊の可能性が出てきました。逆回転が始まった時に、マーケットが混乱しないかと危惧しています。

日々勇太朗

相場見通し

 

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
 

株式市場新聞 marketpress.jp 株式ニュースと話題の銘柄

限定銘柄情報が満載!「株式市場新聞 公式メールマガジン」

購読会員限定コンテンツ

Pocket

転ばぬ先のテクニカル|証券市場新聞

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次