アフターコロナを先取り
昨日の東京株式市場は反発しました。ただ、手掛かり材料難で出来高、売買代金は低調です。個別に目を向けると、眠っていた銘柄に動きが出始めました。アフターコロナを先取りするように、叩かれてきた巨星が動き出しつつある印象です。
武田は高値抵抗ライン上回る
この1年間低迷していた武田薬品工業<4502>が一つ。昨年3月安値が2894.5円、5月戻り高値が4216円。その後は概ね4000円~3300円の往来相場でした。昨日は一時3817円高値までありボックスを上放れた訳ではありませんが、昨年12月高値の3935円と今年1月高値の3879円を結んだ高値抵抗ラインを上回ってきました。
超出遅れ株に買いの手
また、大日本印刷<7912>も昨年11月高値の2231円と今年2月高値の2027円を結んだ高値抵抗ラインを抜け出してきており、日経平均採用銘柄の超出遅れ株に買いの手が回り始めました。大日本印刷は中長期注目銘柄として以前ご紹介しておりますが、いよいよかといったところです。
ファーストリテは売り線発生
一方で気になるのが、ここまで日経平均を牽引してきたファーストリテイリング<9983>の株価です。昨日は上場来高値をなる11万500円まで上昇後に急落し10万4700円安値引けでした。前日の陽線を陰線で包み込む陰線包み足の売り線が発生。昨日は一時10万6300円まで反発しましたが、下降に転じた5日線に上値が押さえ込まれて伸びなくなってきました。
高値圏銘柄は戻り売り
トレンドは崩れていませんが、シグナルは青から黄色に変わりつつあるようで、ファーストリテイリングが下降トレンドに転じれば、指数日経平均は下押し圧力が高まることになります。来週はメジャーSQを控えており、この局面は高値圏銘柄は戻り売り対処ではないでしょうか。
日々勇太朗
提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
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