2万8000円台は重く
昨日の東京株式市場は3日続伸となりました。しかし、2万8000円台は重く、2日続けて日経平均の高値は2万8036円でした。日経平均の位置が低位のため気にする必要はないと思いますが、上値を同値で揃えるのは「毛抜き天井」と申します。上値が重たいことを強調していそうです。
香港市場は昨年11月レベルに下落
昨日お伝えしました中国当局の規制強化は今のところ大きな不安材料とはなっていません。26日の米国市場は寄り付きこそ嫌気されて売られましたが、決算期待で5日続伸。しかし、昨日も香港市場は2%を越える下落となっており、昨年11月レベルまで落ちてきました。
キャシー・ウッド氏中国株離れを加速
ブルームバーグ通信によるとアーク・インベストメント・マネジメントを率いるキャシー・ウッド氏の旗艦上場投信、アーク・インベーションETF(資産総額約2兆5400億円)は今年2月にポートフォリオの8%超を中国株で占めていました。しかし、現在の保有比率は0.32%と中国株離れを加速しているということです。
他市場で換金売りの可能性も
こうなると他のヘッジファンドなども投げ売りを加速しているはずであり、どこかのファンドが運用悪化による閉鎖に伴い他市場でも換金売りが出てくる可能性もあるでしょう。用心深くニュースを見ていく必要がありそうです。
上値重く閑散相場
日経平均は5日線を回復しました。5日線自体の下落が止まり、横ばいへと移りました。ただ、上述のように上値も重く、しかも、閑散相場になりつつあります。昨日の東証一部の出来高は3日連続の10億株割れ。売買代金も2兆円を割り込んでしまいました。このような状況ですので、しばし様子を見た方がよさそうです。
日々勇太朗
提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
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