中国恒大集団のデッドライン【転ばぬ先のテクニカル】

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戻り売りや利食い売り

昨日の東京株式市場は小反落となりました。先週末の米国市場は大幅高となり、主要3指数が25日線や75日線を奪回しました。先月のメジャーSQ後は定石通りの調整となりましたが、ようやく上値指向を鮮明にしてきました。この動きを受けた東京市場ですが、先週、日経平均が約1000円上昇したことや、2万9000円台を回復したことで戻り売りや利食い売りが出ているようです。

累積売買代金多い価格帯

過去1年の累積売買代金を見ると、2万8800円~2万9200円近辺までが一番多い価格帯であり、そこを突破しても2万9500円~2万9800円も3番目に多い価格帯であることから、ここでの売り買いの交錯をこなせるのかどうかが注目となります。

米国は決算発表本格化

今週は国内企業の決算発表は限られますが、米国は本格化して今週は300社以上が予定しています。19日のネットフリックスや20日のテスラ、21日のインテルなどが注目となります。

23日24時で猶予期間切れ

また、NY時間で10月23日の24時が中国恒大集団のデッドラインです。これは中国恒大集団が海外ドル建て債の最初の利払い猶予期間切れ日にあたります。中国では利払い日から30日以内に利払いを行えばデフォルト回避という法律があります。

ポジション調整売り出やすい

子会社の恒大地産集団が19日に償還を迎える人民元建て債の利払いを実施すると発表しており、市場では今のところ様子見姿勢に傾いていますが、仮に正式にデフォルト宣告された場合、来週25日(月)の東京市場が最初の受け皿になるために、週末に向けてはポジション調整の売りが出やすいと思われます。

資源関連に絞り押し目買い噴き値売り

個別は先週取り上げた住友鉱山や日本軽金属など資源関連に絞って、押し目買い、噴き値売りでの対処でしょう。

日々勇太朗

 

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
 

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