テック株の巻き戻し期待【転ばぬ先のテクニカル】

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3日続伸し一時2万7000円台回復

昨日の東京株式市場は3日続伸となりました。日経平均は一時2万7000円台を回復し、25日線(27032円)に接近。一目均衡表では基準線を回復してきました。

目を引くのはマザーズの急騰

なによりも目を引くのがマザーズ指数の急騰です。マザーズ指数は年始995ポイントから先週24日には648ポイントまで35%近く暴落してきました。ロシアがウクライナに侵攻したところを底に昨日は778ポイントと3日間で19%の暴騰です。昨日は25日線を回復し、底入れを示唆しています。

800ポイント奪回すれば更に急騰劇も

ウクライナ情勢の緊迫化により投げが投げを呼ぶ展開でしたが、号砲一発で投げ売りが一巡し、売りが枯れたことから買い戻しに拍車が掛かってきました。800ポイント奪回ができれば、1000ポイント近辺までは累積出来高が少ない真空地帯のため、更に急騰劇を見せてくれるかもしれません。

ウクライナEU加盟を正式申請

ところで一昨日行われたウクライナとロシアの停戦協議は、双方持ち帰り再検討することになり決着はついていません。そしてウクライナはEUへの加盟を正式に申請しました。NATOには加盟していないので、欧州各国は直接軍事介入は出来ませんが、EUに加盟すればウクライナを支援出来るようになります。

金融市場からも圧力

プーチンは世界中を敵に回し、そのつけとして金融市場からも圧力が高まっています。欧米が国際金融決済網である「SWIFT」からロシアを排除したのに続き、ロシア中央銀行のドル資産凍結にも日米欧が協調して踏み切りました。

ロシア国内では戦争反対の動きが広がる

ロシアは完全に孤立化する状況になっていますが、ロシア国内は公然と戦争反対の動きが広がっています。時事通信が伝えたところによると「若い兵士を送り出し演習が終わったら帰る、と聞かされていた父母らが、ウクライナで捕虜になったという情報により初めて息子の戦争参加を知る」という事例も相次いでいて、波紋と動揺が広がっており、プーチン大統領への不満が高まっていると思われます。

プーチンの精神状態疑問視する声

追い詰められたプーチン大統領は28日にジュネーブ協定で禁止されている真空爆弾を使用したと伝えられており、更に核兵器使用をちらつかせています。米国内の有力議員などからプーチン大統領の精神状態を疑問視する声が出ています。テレビ映像で伝えられるプーチン氏がテーブルで落ち着きなく指を動かす仕草などから理性的な判断が出来なくなっている可能性を指摘。

金融市場は戦争後に目が向く

八方塞のプーチン氏には冷静になっていただきたいところではありますが、金融市場は戦争後に目が向きつつあるように思います。今週はパウエルFRB議長の上下両院での議会証言が予定されています。ウクライナ問題により3月利上げは0.5%より0.25%有力となってきました。

レーザーテックやオムロンに注目

それを議会証言で確認することになりますが、0.25%利上げの有力視とすれば、崩れが大きかったテック株の大きなリバウンドが期待できることになり、レーザーテック<6920>やオムロン<6645>に目を向けたいと思います。

日々勇太朗

 

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
 

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