200日線タッチ【転ばぬ先のテクニカル】

転ばぬ先のテクニカル|証券市場新聞
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NY主要3指数反落も東京は続伸

昨日の東京株式市場は続伸しました。先週末の米国市場では注目の5月雇用統計が発表されました。失業率は前年比3.6%(市場予想3.5%)、平均時給は5.2%(市場予想5.2%)と失業率は市場予想を下回り、平均時給は予想通りとなりましたが、非農業部門の雇用は39万人増と市場予想の33万人を大幅に上回りました。そのため長期金利が上昇しハイテク株中心に売りが広がり主要3指数は反落しました。

200日線抜け出せば上値広がる

この結果を受けた東京市場は寄り付きは売りが持ち込まれ、日経平均は211円安スタートとなりました。しかし、寄り付き直後から押し目買いが入り10時半過ぎにはプラス圏へ浮上。日経平均は200日線をタッチしてきました。日経平均の200日線は2万7940円近辺に位置しています。TOPIXの200日線は1953ポイントに位置しています。この200日線を抜け出すことが出来れば上値は広がります。

トレンドライン突き抜けるということは…

この位置には昨年11月高値と今年1月高値を結んだ右肩下がりのトレンドラインが走っています。このトレンドラインを突き抜けるということは、相場が上昇転換したことを告げることになります。200日線を抜けるか抜けないかはトレンドを見るうえで重要であり、注目段階を迎えています。

2万9000円近くまでの上昇も

ただ、このところ出来高、売買代金は低調です。なぜこの薄商いで上値追いをしているのかとても不思議ですが、2万8000円台に突入すると2万8700円近辺までは過去1年間の累積出来高が薄く、2万9000円近くまでは株価が上がっても不思議ではありません。

アンビスHDは急騰のあと急落

個別ではアンビスホールディングス<7071>に注目したいと思います。5月12日に中間決算が発表されましたが通期計画に対する進捗率が58%と順調で、株価は12日終値の4350円から16日には5120円まで急騰しました。しかし、大株主の一部持ち株売却が行われたことで19日には3795円まで急落しました。

4555円に位置する200日線近辺へ

この売却はスタンダード市場の上場基準に流通株式比率25%以上が関係していると思われます。であれば、これ以上需給が悪くなることは考えづらく、株価は自然、上昇しても良いということになります。昨日の日足は先週末3日の陰線を陽線で包む陽線包み足となりました。まずは4555円に位置する200日線近辺への回帰を想定します。

日々勇太朗

 

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