目先、過熱感台頭【転ばぬ先のテクニカル】

転ばぬ先のテクニカル|証券市場新聞
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2万9000円台を回復

昨日の東京株式市場は反発し、日経平均は2万9000円台を回復しました。今年の大発会の寄り付きが2万9098円でしたので、ようやくスタートラインに戻りました。足元の急騰で相場全体には過熱感が出てきています。そうなると投資家心理には警戒感が高まりますが、恐らく大きな急落には繋がらないでしょう。

プットコールレシオは急上昇

相場の強弱感を映す指標にプット・コール・レシオというものがあります。オプション取引において、プット(売る権利)の建玉(未決済の取引残高)をコール(買う権利)の建玉で割って算出される数値です。売る権利であるプットオプションの取引が増えるとレシオは上昇し、逆に買う権利であるコールオプションの取引が増えるとレシオは低下します。先週末から昨日までプットコールレシオは急上昇していることが確認できます。

上昇すればするほど下げにくい

テクニカルを見る人からすれば、3月と6月の2万8300円台でのダブルトップをブレイクすれば、そこは順張りで買いを入れる場面のはずなのですが、プットコールレシオはブレイクした途端に「少し抜けたけど、また下げるだろう」と弱気に傾いた投資家心理が透けて見えます。ある意味このレシオは逆指標であり、上昇すればするほど下げにくいと考えるべきでしょう。

スピード調整欲しいところ

ただ、お盆週間に入った途端の急騰劇は少し速すぎると感じます。日経平均の25日線との上方乖離率が5%となってきました。売買代金がお盆週間で低調だったのが救いですが、先物主導による指数の押し上げが顕著となってきており、目先は警戒せねばならないと思います。出来れば半日ほど大きな押し目が入るようなスピード調整が欲しいところです。

日々勇太朗

 

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
 

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