最大注目はパウエルFRB議長講演
いよいよ世界が注目するジャクソンホール会議が始まりました。FRB議長や地区連銀総裁、さらには世界中の中銀首脳が集いますが、やはりなんといっても最大注目は日本時間26日23時からのパウエルFRB議長の講演ということになります。
HallではなくHole
ところで、ジャクソンホールというとコンサートホールのような大きな会議場を想像しがちですが、実は米北西部のワイオミング州にあるグランドティントン国立公園にあるリゾート地で、山々に囲まれた平地部分が穴のように見えることからJackson Holeと名付けられたということです。HallではなくHoleなのです。
アメリカは本当に広い
会議はカンザスシティ連銀主催ですが、Google Mapで確認したところ、カンザスシティ近郊から直線距離で約1500kmもあります。1500kmというと、大阪から札幌くらい離れているのです。それでもカンザスシティ連銀の管轄内なので、アメリカは本当に広いことが分かります。
8月FOMC開かず中間評価的役割
会議は1978年から開かれていますが、この20年あまりで金融市場での関心が高まりました。2010年に当時のバーナンキFRB議長が追加緩和を示唆したり、マーケットに大きな影響を与えたことがあるからです。例年8月はFOMCが開かれないため、中間評価的な役割を担っているということでしょう。
今回はインフレ先行き展望に注目
7月のFOMCではインフレへの警戒を保ちつつも、「ある時点で利上げのペースを減速させるのが適切」という議論がありました。その後、堅調な雇用統計と消費者物価指数の伸び鈍化という7月の指標が発表されました。今回の講演では、インフレの先行きをどう展望するのかに注目が集まります。
日々勇太朗
提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
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