中国リスクに注意【転ばぬ先のテクニカル】

転ばぬ先のテクニカル|証券市場新聞
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過熱の入り口で短期調整

昨日の東京株式市場は続落となりました。このところ株式市場には過熱感が台頭していました。25日騰落レシオは120%超で過熱の入り口位置となっており気にする水準ではありませんが、短期6日騰落レシオは244となっており、短期調整入りを示唆していました。なによりも新高値銘柄の数が先週火曜日から3日連続で100を超え、一方で新安値銘柄がゼロ行進というところに物色の広がりと過熱が現れていました。

年末相場へ向けて買い場

今週は水曜日に米地区連銀経済報告やパウエル議長講演、木曜日には10月の米個人所得・個人消費支出、そして週末金曜日に11月の米雇用統計が発表されます。12月14日の米連邦公開市場委員会(FOMC)を見極める重要指標が相次ぐため、週半ばから様子見姿勢が高まることが考えられ、ここで無理せずに短期値幅調整へと進むなら、年末相場へ向けての買い場が訪れる可能性があります。出来るだけ引き付けて押し目を丹念に狙いたいところです。

ゼロコロナへの抗議活動に注意

ここで気を付けなければいけないのは中国でゼロコロナに対する抗議活動が各地で伝えられていることです。中国国内のデモはよく伝えられるところですが、今回はゼロコロナというテーマに集中していることです。昨日は上海も香港も急落しており、中国の地政学リスクを意識しだしています。

物色は内需系銘柄へ傾きやすい

金融的な現象として想像可能なのは中国からの資金流出ですが、通貨の逃避先として考えられるのは常識的に米ドルと日本円という選択でしょう。米ドルはほぼすべての買い材料が織り込まれているならば、日本円が比較的新鮮なリスクオフ通貨に浮上するかもしれません。そうなると物色は内需系銘柄へと傾きやすいということになりそうで、中国関連銘柄は気をつけねばならないと思われます。

日々勇太朗

 

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
 

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