米国はイベントを乗り越えることが出来るのか【転ばぬ先のテクニカル】

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続伸し2万8000円台回復

昨日の東京株式市場は続伸し、昨年12月15日以来の2万8000円台回復となりました。先週末に2万7500円を挟んで長らく続いたBOXを抜け出したことで、売り方の買戻しが持ち込まれている模様。ようやく東京市場も海外株高の流れに乗り出したようです。

欧州市場は最高値

海外市場を振り返ると、欧州市場では2月半ばに英FTSE100が史上最高値を更新。その後、日を置かずに仏CAC40も史上最高値を更新しました。独DAXが若干出遅れていますが、最高値にあと700ポイント程度に迫っています。

米国市場回復局面迎えるか

ただ、この世界的な株高についていけていないのが米国市場です。米国市場の実勢を示すとされるS&P500指数は、昨年10月安値と12月安値を結んだ右肩上がりの下値サポートラインを割り込んでしまっています。そしてナスダックは200日線を割り込んでいる状態で、今後この調整局面から回復局面に迎えるのかどうかが焦点となります。

消費者・生産者物価確認して利上げ幅決まる

米国市場はここから約2週間、重要イベントが予定されています。今週は7日(火)、8日(水)とパウエルFRB議長の議会証言が行われます。10日(金)には2月の雇用統計が発表予定であり、1月が市場予想を大幅に上回ったことで要注目。また、来週は14日(火)に2月の消費者物価指数、15日(水)に2月の生産者物価指数が発表されます。これらの指数を確認して21日~22日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げ幅が決まることになります。

経済指標と米株の反応見ながら慎重に

日本株に関しては、新たな上昇トレンドが形成されたばかりですので、基本的に押し目買いとなりますが、高値を追わずに各種経済指標と米株の反応を見ながら慎重に買い場、売り場を探ることになりそうです。

日々勇太朗

 

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
 

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