日経平均は3日ぶりに5日線を回復
昨日の東京株式市場は続伸しました。20日の米国市場が続落しただけに、東京市場の強さには驚かされるばかりです。日経平均は3日ぶりに5日線を回復し5MAクロスを回避、移動平均線自体の右肩上がりが継続しました。
中国市場から日本に資金が移る
ところで、最近の海外勢の日本株買いを地域別に調べると圧倒的に欧州経由が多く、米国からの日本株投資は限定的ということです。欧州経由の買いということはオイルダラーが日本株を大量購入したということでしょう。恐らくデフレ経済に陥りつつある中国市場から日本に資金が移ってきているものと思われます。上海株式の低迷はこうした投資資金の引き上げが原因です。
今月末にGPIFのリバランス
さて、今月末には日本の年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)のリバランスが行われるようです。GPIFのポートフォリオは国内債券、海外債券、日本株、外国株、各々25%の配分比率になっていますが、日本株急騰により日本株比率が相当に引き上がっており、定期的に機械的にバランスを保つ作業が行われます。
日本株を4兆円売却へ
ファンドマネージャーがまだまだ上がると思うから保有したいと考えても、基本的な配分比率を守ることで年金運用に支障をきたすリスクを排除せねばなりません。そのため、今月末までに日本株を4兆円、外国株を2兆円売却し、債券投資に回さねばならないようです。そのため、来週にかけて大きな売りが持ち込まれる可能性が高いということです。
3万1400円近辺までの下落も
日経平均は3月16日の2万6632円から今月19日の3万3772円まで7140円も急騰しました。ここで調整に入った場合はこの上げ幅の1/3押しとなる3万1400円近辺までの下落があるかもしれません。指数採用の大型株は今後避けて見ていく必要がありそうです。
日々勇太朗
提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
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