新値八手、十手【転ばぬ先のテクニカル】

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想定以上に強い相場

本日の東京株式市場は6日続伸となりました。日経平均の高値は先週末の高値を抜けました。想定以上に強い相場展開です。今晩はNY市場がキング牧師の生誕日で休場です。海外投資家のフォローが少ない中での高値追いには違和感を覚えます。

幅広い銘柄に買い入る

先週末はファーストリテイリングの上昇が日経平均を引っ張り上げました。本日は日経平均採用の値嵩株の動きは限定的です。ということは幅広い銘柄に買いが入っていたということでしょう。先週末12日は日経平均が527円高しましたが、値下がり銘柄が全体の2/3あったことで、本日は乗り遅れ組が個別で押し目買いを幅広く入れたと思われます。

下放れ陰線回避して上値追い

12日の日経平均の日足が十字足だったことで、本日は下放れ陰線だと急落もあり得ましたが、それを回避して上値追いしたことは好感できる動きです。日経平均は3万6008円高値までありました。

明らかに過熱

ただし、「幻のSQ値」をクリアするまでは様子見でしょう。また、日経平均の25日線との上方乖離率は一時7.5%まで拡大しました。昨年春先の急騰時でも最大上方乖離率は7.4%でした。明らかに過熱してきており、デイトレードなら問題はありませんが、ある程度、中・長期で買うのはどうなの?と考えてしまいます。

新値更新も8回や10回がせいぜい

また、TOPIXは8連騰です。酒田五法では「新値八手、十手」という考え方があり、新値(最高値もしくは最安値)の更新も8回や10回がせいぜいで、そこまできたら一旦の調整局面だろうと教えています。

「オルカン」日次の新規資金流入額1000億円

今年に入って新NISA資金が株価を押し上げているといった見方がマスコミで紹介されていますが、年初からの資金流入額で話題になっているのは「オルカン」です。「eMaXIS Slim全世界」という全世界の株式に国際分散投資できるインデックスファンドのことですが、ポートフォリオは先進国株式約84%、新興国株式約10.4%、国内株式約5.5%となっており、日次の新規資金流入額が1000億円と報じられています。

短期日柄変化日は今週水~木曜日

年明け以降の世界の株式市場の中では日本株が突出して上昇していますが、NYや欧州などは現状マイナスとなっており、足元の日本株の上昇が新NISAによる資金流入で上げているという解説には無理がありそうです。ここは冷静にみていく局面かと思います。短期日柄の変化日は今週水曜日~木曜日となります。

日々勇太朗

 

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
 

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