SQ値は4万円以下か?【転ばぬ先のテクニカル】

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売り先行のあと押し目買い

本日の東京株式市場は売り先行スタートで、日経平均は一時3万9881円安値までありましたが、その後、押し目買いが入りだし、後場にはプラス圏に浮上しました。増配を発表した大林組が建設株を刺激し連想買いで急上昇。銀行、証券を中心に高配当の金融株にも資金が向かいました。ただ、指数寄与度だけみると、いつものメンバー(東京エレクトロン、ファーストリテイリング、SBG)の押し上げ効果が大きい一日でした。

海外勢はあまり上を見ていない

さて、今週末はメジャーSQとなりますが、昨日の大引け後に、東証から先週末時点のオプション、先物の残高が発表されました。それをみて思わず「オッ」と声が出てしまいました。というものオプションの権利行使価格4万円の海外勢の残高はコール1477枚の売り越しだったのです。今回の開示エリアが4万円までなので、更に上の権利行使価格がどうなっているのか分かりませんが、これだけみると、海外勢はあまり上を見ていないということになりそうです。

日経先物は海外勢全体で2週連続で売り越し

大口投資家のゴールドマンやアムロが権利行使価格4万円のコール売り、プット買いの下目線となっており、4万円以上の強気ポジションをもっているのは唯一JPモルガンのみでした。また、日経先物は既に6月限へのロールオーバーが始まっているのですが、海外勢全体で2週連続での売り越しだったことは意外です。強気ポジションはバークレイズとシティのみであり、ゴールドマンとアムロが売り向かう構図。
これらの手口から考えられるのは、SQ値は4万円には届かないということになりそうです。

日々勇太朗

 

提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
 

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