転ばぬ先のテクニカル|証券市場新聞

真空地帯を駆け上がる

 日経平均は3日続伸で、あっという間に1万9000円台を回復してきました。下げるのも早かったですが、日々大台を割っていきましたので、投げ売り一巡による需給好転から、今は真空地帯を駆け上がる状況にあるために上げのピッチも早い訳です。

価格帯別滞留日数と売買代金

 直近2月20日以降、今週月曜日までの価格帯別に滞留日数と売買代金合計をメモ書きすると
2万3000円台→2日 4兆2783億円
2万2000円台→2日 6兆3208億円
2万1000円台→6日 18兆9376億円
2万0000円台→1日 2兆8335億円
1万9000円台→3日 10兆4029億円
1万8000円台→1日 3兆7853億円
1万7000円台→3日 12兆5827億円
1万6000円台→3日 12兆8111億円

買い戻し続けば一気に2万円も

 現在は1万9000円台ですから、それ以下で買われた29兆1791億円は利食いゾーンであり、それにプラスして1万9000円台の売買代金が10兆4029億円あったことで、この1万9000円台の戻り売りと下のゾーンの利食いが一斉に出てくるとすれば40兆円の売りを吸収することが出来るのかどうかとなり、ここからは重い価格帯ということになります。ただし、空売りの買い戻しが続くのであれば、2万円台まで一気に上げる可能性も残っています。

2万0176円が次の目標

 2月6日の日経平均高値である2万3995円から3月19日の1万6358円安値までの下げ幅の38.2%戻しが1万9275円です。昨日は1万9564円まで上昇し、第一目標に到達しました。この近辺を買い切ることが出来れば、半値戻しの2万0176円が次のターゲットとなります。2万1000円台の売買代金が19兆円弱ということは、第二目標近辺へ到達した場合、徐々に戻り売りを入れていくべきではないでしょうか。

経済対策待ちも下方修正必至

 足元は各国中央銀行が潤沢な資金供給を行ってマーケットを落ち着かせようとしています。今後は各国政府の出番であり、米国の大規模経済支援策が待たれるところです。日経平均のPERは11.3倍台と非常に割安に感じますが、今後、業績下方修正が行われること必至であり、3月決算発表時にはPERは跳ね上がることでしょう。個別銘柄では赤字転落もあり得る訳で、先々は二番底形成もしくは底割れもあり得ます。

ここからは戻り売り目線

 今は投げ売りが終わり、買い戻し優勢という需給面での上昇であり、このままV字回復などは考えられないために、ここよりは戻り売り目線で見ていくところでしょう。

日々勇太朗




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