日本株にアゲンストの風
昨日の東京株式市場は前日終値を挟んで小動きの一日でした。前日のNY市場はトランプ大統領が経済再開に向けて新たな委員会を発足させ、協議が開始されたことも好感されて大幅続伸していますが、為替市場で円高が進行してきており、日本株にはアゲンストの風が吹き始めました。
ドル円106円台に
今週火の当欄で円高転換の可能性をお伝えしておきましたが、短期~中期の主要移動平均線を割り込んだドル円は106円台に入りだしてきました。4月1日に106.91円から6日には109.37円まで戻しましたが、昨日の東京市場では106.92円まで円高進行となりました。
半値押しから105.25円も
この近辺を割り込み出すと3月9日の101.25円から3月24日の111.70円までの上昇に対する半値戻し水準となる106.47円を目指すことになりましょう。106.73円に一目均衡表の雲上限が位置しており、ここを割り込み半値押しで止まらないケースでは61.8%押しの105.25円がターゲットとなり得ます。
日中値幅小さく勢感じられず
日経平均は下放れ後に日銀のETF期待からプラス圏に戻し、それが終わると値を消す展開。分かりやすい官製相場を当て込んだ値動きです。日足は前日の陽線に陰線が孕みました。TOPIXは前日高値を抜きましたが、その後はマイナス圏に押し戻されました。日足は上髭の小さな陽線形成。このところ日中値幅が小さくなりつつあり、勢いが感じられません。
マザーズも利食い優勢
マザーズは先週の5日線と25日線のゴールデンクロス以降、勢いを伴って上昇してきました。しかし、昨日は上髭の寄り引け同時に近い陽線で、一目均衡表の雲にタッチして利食い優勢の動きでした。
NYも戻り売り目線
NYダウははしゃぎ過ぎの印象です。悪いニュースに目を向けず、良いニュースだけ見ている印象。アマゾンが最高値更新とは驚きですが、それだけ強い株に資金が集中しているということでしょう。NYダウは一目均衡表で遅行スパンが日々線にタッチしてきました。この位置を突破することが出来るのかどうかに注目となります。目先のトレンドは上向きとなっているものの、中長期の移動平均線は下向きのままであり、筆者は戻り売り目線で今の相場を見ています。
日々勇太朗
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