光世証券・執行役員 西川雅博|企業速報 証券市場新聞

チャート上の重要な節に突きかける

 9月中間期の権利落ち後、日経平均は1月の年初来高値(2万4100円近辺)、TOPIXは5月の戻り高値(1820円近辺)とそれぞれ意味合いが異なるとは言え、同時にチャート上の重要な節に突きかける動きとなった。

TOPIXの年初来高値が次の焦点

 短期間での急上昇だが、指数先物の買い戻しが主導しており過熱感はない。通商問題など外部環境が大幅に好転しない中での上昇は、過度な警戒感から割安に放置されていた株価がフェアヴァリューへ正常化する動きと捉えられる。上抜けた場合、次に注目される水準はTOPIXの年初来高値1911円となろう。日経平均では2万5000円台乗せだが、それでも予想PERで14倍台程度である。この辺りまでは現在のファンダメンタルズに大きな変化がなくても、短期間で十分到達可能な水準と見ている。

トランプ大統領は通商問題をマイナス材料にしたくない

 米中の貿易摩擦の行方は依然予断を許さない情勢だが、11月の中間選挙の本選挙に向けては通商問題をマーケットのマイナス材料にしたくないのもトランプ政権の本音であろう。少なくとも日本に関しては、日米首脳会談の合意内容を見るまでもなく影響は限定的と考える。

停滞脱却に向け大きな上昇トレンドが始まった兆し

 北朝鮮を巡る動きも要注目だ。歴史的に、長年の軍事対立関係の融和は高揚した気分を通じて株価にはポジティブである。さらに、2回目の米朝首脳会談がもし日本開催となれば、インパクトは絶大であろう。来年には新天皇即位も控えており、国全体の祝賀ムードが経済活動や投資マインドに好影響を与えることも予想される。懐疑的な見方が支配的な中、株価がチャート上の節を超えたのは、停滞脱却に向け大きな上昇トレンドが始まった兆しではないだろうか。




相場見通し

光世証券・取締役 西川雅博氏プロフィール

1960年奈良県生まれ 1982年早稲田大学政治経済学部卒、大和証券入社 1990年より光世証券 法人部、営業部長、現在コンサルティンググループ担当

東京エレクトロン,米朝首脳会談,パウエルFRB議長,光世証券,西川雅博,米国通商政策

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