北朝鮮の米国への威嚇が遠のいた見方が広まって寄り付きから戻す動きが強まりました。前日に中国が北朝鮮の制裁を強化したことが伝わってとりあえずリスクの回避されることを好感して買われたのでした。その後も北朝鮮は当面、ミサイル発射を見送る姿勢を示したために安心買いが広がったのですが、19700円台まで戻した後は戻り待ちの売りで上値を抑えられる動きになり、その後は見送られる展開になりました。お盆の最終日でもあり、本格的な買いが入らないことも上値を抑えられた一因と思われます。5日ぶりの反発ですが、海運、化学、精密、金融、電機などといった業種の反発が目立っていました。反面、小売り、食品、医薬品、非鉄、鉄鋼などに戻りの鈍さが目立っていました。当面の相場は北朝鮮のリスクが一旦、遠のいたことで円相場も110円台を回復し、日経平均も20000円台を見込めそうです。
高野恭壽
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