半導体系から好決算銘柄の上昇へ(通巻3336号)
日経平均は月末調整売りが終了し、12月相場が名実ともに始まります。前日には調整売りで低迷して始まったのですが、その後は次第に12月に期待する動きがはいりはじめ、日経平均は戻す動きになりました。半導体系などのハイテク系などの反発が日経平均を押し上げる格好になりました。売られていた業種にも押し目買いが入り、化学、自動車、証券などが堅調な動きを示すようになり、引けでは165円高の33486円と反発しました。こうした中、米国株式が小動きとなっていたのでしたが、30日には520ドル高と大幅高となり、今年の8月高値を大きく更新し、35950ドルで終えました。米国の金利動向が低下傾向が一層強まり、来年には利下げの可能性が一段と強くなることを好感して急伸したのでした。米国の連銀は金利の見通しをインフレ年の薄まりを認めつつも金利の引き下げには慎重な発言が目立っていたのですが、30日に発表された10月の個人消費の伸びが小幅に留まったことや失業率の上昇が強まる動きが金利の低下につながるとの見方になり、米国株式は金利の低下に対して強い期待から一気に米国株式が急伸しました。
こうした動きが日経平均にも反映される見通しが強くなると感がられ、33800円の先の高値を更新する可能性が高くなってきました。米国株式はハイテク系の動きはそれほど強くなっておらず、それを除く主力系銘柄が上昇をけん引しました。日経平均も11月の上昇は半導体系が中心だったのですが、景気の回復見通しが強まっていくことを好感する展開になっていくと考えるとむしろ、これまで低迷していたそれ以外の業種が12月には活躍していくとみるのが自然ではないか、と思っています。
野村HDは?
当欄で今後の相場は一段高になると予想して、その恩恵を受ける大手証券株の野村HDを一貫してお勧めしていました。しかし、11月の下旬には調整局面が続き、600円を大きく下回るところまで下落していました。30日には11月9日の安値まで下落してようやく反撥の動きをみせました。恐らく、今後は戻る展開が次第に強まっていくと考えています。目先の高値624円を抜いて高値661円の回復の可能性が高いと思っています。
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