NYダウ戻り相場の限界|国際テクニカルアナリスト 武蔵 宗久氏【相場展望】

225先物「ハチロク」の裏話|証券市場新聞
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昨年前半にも同様の戻りを記録

 株式市場は昨年来、波乱相場が続いているが、今後の相場を展望する。
 NYダウは、昨年10月3日に、史上最高値26828ドルを記録した後、12月24日の2万1792ドルまで5036ドル下落した。その後今年1月30日には、2万5014ドルまで3222ドル上昇し、戻り率は63%になっている。この、戻り状況と類似したのが昨年前半にも記録していた。昨年1月26日の当時史上最高値であった2万6616ドルから3月23日の23533ドルまで下落した後、6月11日の2万5322ドルまで上昇し、戻り率は58%であった。そしてその後調整相場に入っている。

3本の移動平均線に注目

 いづれにしても、エリオット波動理論の戻り相場の限界に差し掛かっていることから、今後の相場を警戒する必要がある。NYダウの移動平均線を検証すると、現在一番上が200日線、その下に75日線、一番下に25日線が走っている。この状況は長期のトレンドとしては下降相場の範疇にある。25日移動平均線は昨年10月10日から下降曲線を描き、NYダウは急落したが、今年1月23日に上昇に変化し、現在は急激に上昇曲線を描き出している。この25日線が75日線を上回り、200日線を下から上に突き破って「ゴールデンクロス」を示現すると、NYダウの長期上昇相場へ発展する可能性が高くなる。当面はNYダウが10年前に、リーマン・ブラザース破たん後に最安値を記録した3月9日前後まで、波乱相場は続く可能性が高い。




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