株式市場新聞WEB版2023年6月12日号

2023/6/12月曜日

あるか解散総選挙?

6月第2週の東京市場は7日に日経平均が3万2708円53銭とバブル崩壊後33年ぶりに高値を更新したが、その後は国会委員会の中で植田日銀総裁に対して保有ETFの放出検討時期に関する質問が出たことにアルゴが反応して3万1420円まで急落、その後は週末に3万2265円17銭で引けている。 植田日銀総裁は保有ETFの放出検討時期に関して次期尚早と回答したが、株価が高値圏にあることやSQ前という事で、格好の急落材料になったようだ。ただ、SQが無事に通過するとハイテクを中心に主力株は買い戻しの動きになっており、やはり今回の上昇相場がこれまでと違うことを印象付ける結果になっている。

日本株の上昇の勢いが止まらない。日経平均は5月17日に3万円の大台に乗せた後、6月5日には3万2000円台を突破した。3万2000円台を回復するのは1990年7月以来およそ33年ぶりで、バブル経済崩壊後の高値を更新した。
特に4月からの上昇スピードが速く、4月から5月までに日経平均は3000円近く上昇した。

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先週の東京株式市場は9週続伸となりました。9週続伸は確かバブル相場の絶頂期である1989年以来34年6か月ぶりの記録だと思います。海外投資家が3月最終週から現物株を10週連続買い越しており、彼らがバブル相場を彷彿とさせる買いっぷりで記録的な上げが演出されています。

前週の東京市場は9週続伸しました。日経平均は前の週から740円上昇しています。NYダウの今年最大の上昇を受け、週明け5日は700円近い大幅高で3万2000円を突破、6日も米株安を受けて売り先行も切り返して3万2500円台乗せ、7日、8日はSQを前にした需給要因から相場をけん引してきた半導体関連など主力株が崩れ、2日間で1300円近い急落になりましたが、週末は623高と急反発しました。高値波乱ながら前半の上昇幅が大きく、週間でも大幅高になりました。

チャートから読む騰落銘柄

Casa

CTC

24年1月期の第1四半期で1億4400万円の営業赤字となったことを受けて6月8日高値887円から853円まで一気に50日線割れまで急落。ここで下げ止まらなければ3月14日安値793円視野か?

6月5日に3760円の年初来高値更新後にスピード調整するも25日の3595円手前で下げ止まる。エンタープライズ、広域・社会インフラ、金融の好調継続で、再度の高値トライに向けて出直り期待。

 動意銘柄

トラースOP
が急落

トラース・オン・プロダクト<6696>が急落。同社は8日の取引終了後、24年1月期の第1四半期(2~4月)決算を発表、連結営業損益で1900万円の赤字(前年同期2800万円の黒字)となったことが嫌気された。受注型Product事業では、前期の既存顧客からのSTB大型受注案件の反動で前年同四半期比で売上高は減少となっている。

Bガレージ
が一段高

ビューティガレージ<3180>が一段高。同社は8日の取引終了後、24年4月期の業績予想を発表、連結売上高で301億5800万円(前期比14.1%増)、営業利益で15億6100万円(同15.0%増)を見込んでいる。ECサイトのUI/UXの進化・改善を進めていくとともに、引き続き商品ラインアップの拡充、提供サービスの強化を目指していく。

エーザイ
が大幅高

エーザイ<4523>が大幅高で年初来高値を更新した。米バイオジェンと共同開発したアルツハイマー病治療薬のレカネマブが、近くFDAから完全承認される可能性が高いことが示唆されたと伝わった。承認されればメディケアの対象となることから、米国での年間売上は20億ドルを超える可能性があるとされ、早期承認と収益貢献を期待した買いを集めた。

メディスHD
が急伸

メディアスホールディングス<3154>が急伸、年初来高値を更新した。前日取引終了後、23年6月期の連結業績よそうについて、営業利益を13億円から20億円(前期比11.8%減)に大幅に上方修正、年間配当を18円から22円に引き上げたことが好感された。医療機器販売への半導体不足の影響が解消されつつあり、コロナ感染者数減少に伴い症例数が回復、新規症例の獲得も想定以上に進んでいる。

トミタ電
が年初来安値

トミタ電機<6898>が大幅安で年初来安値更新。8日の取引終了後に発表した24年1月期第1四半期の連結決算は、売上高4億1000万円(前年同期比18.7%減)、営業利益1800万円(同80.8%減)と大幅減収減益で着地したことが嫌気された。顧客の在庫調整により出荷が低調に推移し設備稼働率が低下、中国で情報通信関連の在庫調整が続き、政府の補助金終了によりEV向けも低迷した。

シチズン
が急落

シチズン時計<7762>が急落。7日取引終了後、自社株買いについて、予定していた取得枠の買い付けを完了し取得を終了したと発表したことで、需給への影響を懸念した売りが優勢となった。発7500万株(行株の25.61%)・400億円を上限とした取得枠に対し、4858万0100株を399億9999万2664円で取得した。

投資部門売買動向(現物)を見ても海外投資家は10週連続で買い越し、この間の買い越し額は4兆5488億円となった。
33年ぶりの高値を更新している状態だから売り手も当然手控える。まさに真空地帯を上昇しており次の話題はNYダウ指数と絶対値の再逆転ということになろう。

日経平均がバブル後の高値を付けることに伴って日銀が保有する上場投資信託(ETF)の含み益も話題になっている。

編集後記

株主総会の案内が届く時期になってきた。今年は指数構成銘柄に関してはバブル崩壊後の高値となった企業も多いことから株価面では文句を言わない投資家が多いだろうが、一方で安値のままという企業も少なくない。なぜこの会社だけ上がらない?と文句を言う株主に対してはどう答えるのか?今年の株主総会は例年以上に面白そうだ。

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