日経平均は一服することなく、16連騰後も上げピッチを速めてついに22500円台に乗せました。9月安値から17%超えの上げ率になります。かなり速いピッチになるのですが、こんなに早いペースで後が心配されるものですが、実は、昨年のトランプ氏が大統領選で勝利した時に一時的に16111円まで下落してからやはり1か月余りで今回の上げ率を上回るハイピッチの21%高を記録していたのです。つまり、11月9日から12月21日の1か月半に及ぶ上昇でそれは記録されたのでした。それから日経平均は米国側の通商問題の押し付けを嫌気して円高に転じて1月18日まで5.5%反落し、反発に転じています。米国などはそこからまた上げ基調を維持し続けて高値更新に至るのですが、日本は北朝鮮の緊張問題でその流れから置いてきぼりを食らって低迷が続いたのでした。
今回の上げは昨年11~12月の上げ以来の上昇率になります。ただ、上げ基調日数は2か月に及んでおり、盛り上がりでは上回っていることになります。また、下落要因が見当たらないことを考えますと大きな反落懸念はないといえるでしょう。しかし、個別銘柄をみますと先駆したグループでは30%以上上げた銘柄も多く、目先的に調整に向かう場面を迎えてもおかしくないといえるでしょう。
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