高野恭壽の相場指南~売られ過ぎの相場に見直し感も台頭

高野恭壽|高さん 証券市場新聞

先週末には緊張感の高まりで投げる動きが値ガサや医薬品銘柄に出るなど相場の先行きに対して失望する展開になっていました。特に、ミサイル発射には警戒感があったのですが、失敗はしたものの中距離ミサイルと判明し、核でもなく、長距離大陸横断ミサイルでなかったために北朝鮮も威嚇攻撃を避ける姿勢を示したことが引けにかけて安心感が強まったと解釈されます。円相場も108円の半ばでの推移であり、円高も一服感をみせたことも日経平均を戻す結果につながったといえます。
そうはいうものの、米国とのにらみ合いは続いており、何が起きるかかはわからないという不透明さは消えたわけではありませんので戻り相場が続くことに対しては相変わらず懐疑的です。中国の北朝鮮に対する姿勢がどのような形で現れるのかを引き続き待つ動きは続きます。ただ、北朝鮮も本気で威嚇攻撃を望まずそれを避ける策を模索しているとみられます。それも考えますと中国の行動が大きなカギを握っているといえます。
しかし、先週のような緊張感は今週にはやや後退していることは相場にはプラスに働きます。フランスの大統領選も前日に紹介したような極右派と極左派の上位説がありますが、やはり、中道右派の勢力は弱まっているとは言え、2位の確保の可能性の方が高いとみられ、決選投票では中道右派の処理の可能性が消えたわけではありません。北朝鮮にしてもフランス選にしても極端な悲観論でふりまわされていますが、次第に冷静で落ち着いた判断がみられるようになっていくと思われます。

 

高野恭壽

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