日経平均反落の一方TOPIXは3週続伸
先週の東京株式市場は2日間立ち合いでしたが、日経平均は4週ぶりに小幅反落となりました。週足ローソク足は陽の陽孕み。一般に天井圏で「陽の陽はらみ」が出現した場合、相場の買いエネルギーが低下してきていることを示します。一方で、TOPIXは3週続伸で、先週の週足は窓を空けての上放れとなりました。
新NISAスタートで高配当銘柄へ投資
足元の相場はTOPIX型で買われています。業種別では電気、精密に売りシグナルが点灯する一方で、水産、食品、繊維、医薬品、石油・石炭、輸送用機器、電力・ガス、陸運、空運、倉庫・運輸、銀行、証券、保険、不動産等幅広い業種で買いシグナルが点灯しました。恐らく、新NISAがスタートしたことで、値嵩株を敬遠し、配当利回りの高い割安銘柄への投資が進みだしているのではないでしょうか。
アステラス薬に中長期で注目
そこで、個別銘柄ではアステラス製薬<4503>を中長期で注目したいと思います。昨年11月2日に中間決算が発表されましたが、米社買収によるコスト増で今期純利益を14%減に下方修正したことから株価はジリ安傾向が続いていましたが、昨年12月に1600.5円で底打ちし1770円台まで戻してきました。来月5日に第3四半期の決算発表を予定しており、1カ月程度は揺れる可能性がありますが、予想配当利回りが3.9%台と高配当予想であり、ジックリと仕込んでおきたいところです。
3万3000円台で着地すれば先高期待
さて、今週はオプションSQ週となりますが、SQ値は昨年6月以降7カ月連続で3万2000円台決着となっており、今回、3万3000円台で着地すれば、先高期待が高まるものと思われますので、SQ値に注目が集まることになりましょう。
日々勇太朗
提供:株式市場新聞社 marketpress.jp
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