株式市場新聞WEB版2022年10月24日号

2022/10/24月曜日

第2四半期決算始まる

10月24日の日本電産(6594)を皮切りに3月期企業の第2四半期決算発表がスタートする。第1四半期決算発表時に1ドル130円台だった為替は14日に一時151円94銭まで円安が進展し、今回の決算発表では為替の影響がどう反映されるかが注目される。直近では米半導体製造装置メーカーのラム・リサーチやオランダの半導体製造装置大手のASMLホールディングスの好決算が伝えられるなかで、まずは半導体大手の決算内容が関心を集めよう。

10月20日の東京外国為替市場で円相場は一時、1ドル=150円台まで下落した。
バブル期の1990年8月以来、約32年ぶりの円安水準を更新した。1ドル=115円台だった年初から35円も円安が進んだことになる。

2万6200円台から2万7300円台の1100円幅での往来が続いています。下落すれば押し目買いが入りますが、噴き値では売りが出てきており、2万7260円近辺に位置している26週線が上値の壁として意識されています。

日経平均は200日線に上値を抑えられ下落に転じています。ただ、下値を売り込む動きはなく、週足は3週連続で陽線を引き下値を切り上げました。

  動意銘柄

関ペが
大幅続落

 関西ペイント<4613>が21日、大幅続落。前日にインド塗料最大手のアジアンペインツが発表した7~9月期決算で販売量の伸びが急減速したことが判明下ことを受け、インド事業に軸足を置く同社には事業環境悪化を警戒した売りが出た。

ディスコ
が急反発

 ディスコ<6146>が21日、急反発。20日の引終了後に発表した23年3月期第2四半期累計の連結決算は、営業利益548億7000万円(前年同期比37.3%増)と計画を上上回り大幅増益で着地、非開示としていた第3四半期累計は798億円(同26.2%増)を予想したことが好感された。EVシフトの加速などを背景にパワー半導体向けの強い需要が継続、精密加工装置ではグラインダを中心に高水準の出荷が続き、消耗品の精密加工ツールの出荷額も底堅く推移している。

Gセキュリ
が大幅反発

グローバルセキュリティエキスパート<4417>が20日、大幅反発。前日取引終了後、25年3月期に売上高84億円(23年3月期予想54億円)、営業利益15億1200万円(同7億100万円)と利益倍増を目指す中期経営計画を発表したことが好感された。セキュリティ対サービスをフルラインナップすることで年率25%の売上成長を見込み、自動化/AI化・フレームワーク採用により粗利益率向上を図る。10月末を基準日とした1対2株式分割の権利取りの買いも株価を下支えした。

スポーツF
がS高

 スポーツフィールド<7080>が21日、ストップ高。前日取引終了後、22年12月期通期連結業績予想について、営業利益を4億円から5億7800万円(前期3200万円の赤字)に上方修正したことが好感された。新卒採用ニーズの持ち直しを背景にイベントへの出展需要が強く、23年3月卒学生への採用需要も強く、成約率が想定を上回り、人財紹介も新卒者向け、既卒者向けともに計画を上回る。

イワキポンプ
が新値

 イワキポンプ<6237>が20日、大幅高で年初来高値を更新した。前日取引終了後、集計中の23年3月期第2四半期累計連結業績について、最終利益を10億9100万円から29億8700万円(前年同期比2.1倍)に上方修正、年間配当を35円から49円(前期33円50銭)へ引き上げたことが好感された。半導体・液晶市場や水処理市場を中心に好調に推移、持分法利益が想定以上で為替差益や特別利益も収益を押し上げた模様。

新生銀行
が急伸

新生銀行<8303>が20日、急伸。19日午後5時ごろ、共同通信が「地方銀行との連携を進めるSBIホールディングス<8473>が、傘下に収めた新生銀行の株式上場を取りやめる非上場化の本格検討に入ったことが分かった」と報じたことが材料視された。約3500億円の公的資金を返済するには、株価を現在の3倍強に上げて国の保有分を買い取る必要があり、ハードルが高い。市場環境が影響する株価に左右される経営から脱し、地銀連合と連携を強化して収益力を向上、公的資金の返済への道筋を付けるとしている。

先週の日経平均は前週末比約200円安と続落したが週足では発射台が低かった為、3週連続で陽線となった。先週は上値は重いが下値を切り上げる形で上昇しており底堅さも見られる展開であった。だが、為替が32年ぶりの150円台と円安に歯止めが効かない。

この数カ月は仕事の都合で京都に行くことが多かったが、日を追うごとに増えたと実感するのが外国人観光客。昨年、京都の祇園界隈を訪れたときはコロナによる自粛で人はまばらだっただけにウイズコロナで経済活動が正常化に向かっていることを観光客の多さで改めて実感する。

今週は27日~28日に日銀金融政策決定会合が開催される。今回も現状維持が基本路線ながら、海外エコノミストの一部にはイールドカーブコントロール(YCC)プログラムが微修正されるとの見かたもあるようだ。

編集後記

最近、増えているのが為替の話題。ドル高だからと、手持ち現金をドルの換金したり、FX投資を始める投資家が増えているということだ。最近は夜のニュース番組でもこんな話題を取り上げるから、我もと為替に興味を持つ個人投資家が増えているようだ。ただ、慣れないことを始めるにはそれなりにリスクは伴う。現状のドル高も米国の利上げが落ち着けば、反転する可能性はゼロではない。何ごとも慎重に行動を。

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