株式市場新聞WEB版2023年11月27日号

新聞|証券市場新聞

2023/11/27月曜日

12月相場に期待!

11月第4週の東京市場は20日に今年6月19日につけた3万3772円89銭を上回り、バブル期後の高値を更新、1990年3月以来、33年8か月ぶりの高値となる3万3853円46銭を付ける場面があった。週末のニューヨーク市場では感謝祭の祝日の翌日で短縮取引となり、積極的な売買は手控えられたものの、ダウは117.12セント高と8月上旬以来の高値となり、ナイトセッションの225先物も140円高の3万3740円で引けている。これを受けて週明けの東京市場は3日続伸でのスタートとなり20日に付けた高値を再び更新することに期待が高まりそうだ。

11月20日の日経平均は一時、3万3853円と7月3日に付けた年初来高値(3万3753円)を上回って取引時間中として33年ぶりの高値水準をつける場面があった。
米追加利上げ観測の後退を受け、海外投機筋が日本株の先高観を一段と強めていることが背景にある。11月の日経平均は17日時点で2,726円(8.8%)上昇したが、その間の上昇率で半導体関連株の騰勢が際立つ。

今週末より12月末相場入りとなりますが、いよいよ海外投資家が戻りつつあるようです。11月13日~17日の投資部門別売買動向によると、海外投資家は現物株を3629億円買い越していました。前週が783億円だっただけに4.6倍に増加しました。

前週の東京市場はも小幅ながら4週続伸しました。日経平均は週初にザラ場で年初来高値を更新したあとはみ合いましたが、前の週から40円上昇しています。日経平均は11月に入って3000円近く上昇しており、高値警戒感から上値は重かったものの、米インフレ沈静化の兆しが見え始め、米長期金利が急低下したことから底堅く推移しました。半導体関連や周辺銘柄を中心に新興グロース株が見直され、グロース250指数は週間で3.3%上昇しています。

チャートから読む騰落銘柄

トランスG(2342)

HCH (7361)

11月10日に287円まで急騰した後に17日に247円まで急落するも24日に285円まで一気に戻す。10日高値を抜けると8月の300円手前のもみ合いゾーン抜けから6月20日高値315円が視野に入る。

11月15日には10月24日の年初来安値2224円近辺まで急落も24日には2487円まで急速に戻す。まずは75日線の2570円水準まで戻せば8月31日の年初来高値2999円も視野に入る?

 動意銘柄

エンプラス
が高値

エンプラス<6961>が急伸、最高値を更新した。24年3月期の第2四半期累計(4~9月)は減収減益で計画未達で着地しているが、Digital Communication事業では前年同期比60.9%増と大幅に伸びていること改めて材料視された。光通信関連の光学デバイスは、AI用途等のハイエンド領域において高いシェアを維持している。

富山第一銀
が続落

富山第一銀行<7184>が続落。この日提出された第2四半期報告書で、23年3月末段階で第5位の株主だった井村俊哉氏が10内に名を連ねていないことが明らかになっったことで、保有株売却観測から売りが膨らんだ。23年3月末の保有株式数は142万株で保有比率は2.21%に達し、思惑材料視されていた。

三菱重
が大幅続伸

三菱重工業<7011>が大幅続伸。22日、防衛事業の売上高が27年3月期までに1兆円規模になると発表したことが買い手掛かりになった。政府による防衛力整備計画の大幅な拡充により、過去20年あまり約5000億円で推移してきた事業規模が2倍以上になると想定。今後、設備増強や研究開発に積極的に投資をする方針で、防衛関連分野の拡大による成長性が改めて確認された。

日シス技術
が大幅続伸

日本システム技術<4323>が大幅続伸。22日取引終了後、株主優待制度の導入と記念優待を実施することを発表したことが好感された。優待制度について、3月末時点で300株以上500株未満を保有する株主は3000円相当分、500株以上では7000円相当分のオリジナルギフトを選択できる。記念優待は24年3月末に100株以上保有する株主に対して、創立50周年記念としてクオカード1000円分を贈呈する。

ショクブン
がS高

ショクブン<9969>がストップ高まで買われ年初来高値更新。22日、不二家<2211>と冷凍自動販売機分野で業務提携すると発表したことを受け、業容と収益拡大を期待した買いを集めた。同社は今期から冷凍食品の自販機設置に着手、飲料系ベンダーと連携して順次設置先を開拓しており、今回の提携では不二家が冷凍スイーツ自販機を中京、関西地域へ拡大する際に、同社が自販機の販売・補充・メンテを行い、宅食事業では不二家の冷凍スイーツなどの取り扱いも開始する。

note
が急伸

note<5243>が急伸。同社は22日の取引終了後、「note AI creative」を設立し、新たな事業を開始すると発表した。note AI creativeは、「AIによる創作のバリューチェーンの革新」をコンセプトに、AI領域における事業展開に取り組む。具体的には、大規模言語モデルなどを活用したコンテンツ分類、モデレーション、リコメンドなどのメディア運営にまつわる基盤システムや、創作をサポートするツール群、業務効率化にまつわるツール群の開発を行う。

更に米国金利の低下により今年1割ほど円安に動いていた為替が円高に動きそうなのも海外投資家の買いに繋がっている可能性もある。 先週発表された11月第3週目の投資部門別売買動向によると海外投資家は現物・先物合わせて1兆円を超す買い越しになったようだ。

日経平均の上昇といってもハイテク系などに偏った買われ方で押し上げられた結果でした。それ以外の業種はまだ上値を大きく追ったとはいえず、今後の展開待ちとなります。

国内では第2四半期決算発表が一巡して海外でもエヌビディアの予想を上回る決算などが話題となった。

編集後記

いよいよ12月相場。この数週間は外人が買い越しとなり、日経平均では3万4000円更新が視野に入っている。当然、スピード調整はあるだろうが、いい形で師走相場を駆け抜けたい。

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