株式市場新聞WEB版2022年6月20日号

2022/6/20月曜日

観光需要回復で狙う!

 海外動向が不透明ななかで、買い安心感があるのが新型コロナ沈静化による経済正常化をテコとした内需関連。そのようななかで、岸田首相は「7月前半より、地域観光をより一層強力に支援するため、全国を対象とした観光需要喚起策を実施する」と表明した。これは都道府県が実施する旅行の割引キャンペーン(県民割)への財政支援について、対象とする旅行先を現在の近隣県から全国に拡大するもので、夏休みシーズンへ向けて国内観光の需要増が期待できそうだ。

 米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は15日、米連邦公開市場委員会(FOMC)で0.75%の利上げを決めた理由について「予想外のインフレがみられたため」と説明した。量的引き締め(QT)も続ける。

日経平均は6月9日の2万8389円高値からわずか6営業日で2万5720円まで2669円幅、9.4%もの急落となりました。

金融引き締めは少なくとも年内いっぱい続くことから、欧米市場の動きを確認しながらの不安定な状況が続くでしょう。ただ、米株市場は週末がメジャーSQで需給のヤマ場を越えます。

今週の活躍期待銘柄

JDI

南海電鉄

ジャパンディスプレイ<6740>は5月18日の52円を底に上昇に転じ、戻り売りを吸収して25日線と50日線を回復してきた。目先的には4月5日の高値80円奪回を期待したい。
 16日には、低温ポリシリコン薄膜トランジスタ(LTPS TFT)をマトリクス状に用いることで、広い領域を高い精細度で測定可能なフレキシブルLTPS TFT圧力分布センサーの開発に世界で初めて成功したと発表している。スポーツやリハビリにおける動作解析の高度化や、ロボットへの触覚付与などへの応用が期待され、メタバースへの応用も可能になる。

南海電気鉄道<9044>は6月8日に2666円高値更新後に調整していたが、25日線を下値支持線に戻す動き。観光需要回復で電鉄各社の株価も堅調な動きだが、同社は関西私鉄で唯一、関西国際空港へ直結、北梅田駅と新今宮駅(大阪市浪速区・西成区)を地下線で結ぶなにわ筋線が開業すれば、関空から大阪北部への直通運転も実現する。加えて同社の拠点である難波では“エンターテイメントシティ2050Namba”(仮称)の開発も進行、まずは外国人観光客増加の恩恵享受を期待したい。

動意銘柄

半導体関連
が下げ目立つ

レーザーテック<6920>、東京エレクトロン<8035>が17日に年初来安値を更新するなど半導体関連の下げが目立つ。大幅利上げに伴う景気減速懸念がさらに強まったことで前日の米国株式市場が大幅安、特に半導体関連株の下げがきつく、SOX指数は6.2%安の急落しており、国内関連銘柄にも売り圧力がかかった。

オークネット
が急伸

オークネット<3964>が16日急伸、年初来高値を更新した。半導体など部品不足から自動車メーカーの新車生産が遅延するなかで、中古車オークションの需要増が改めて注目された。先月発表された22年12月期の第1四半期(1~3月)は連結営業利益で前年同期比18.5%増の21億4300万円と2ケタ増益を達成しており、好調な業績も支援材料だ。

ヤーマン
は増額修正

ヤーマン<6630>が15日に反発。同社は14日の取引終了後、23年4月期の業績予想を発表、連結売上高で500億円(前期比22.1%増)、営業利益で100億円(同45.3%増)を見込んでいる。広告宣伝や研究開発、事業提携などに積極的な投資を行い、各販路の更なる伸長を図っていく。

エアトリ
がしっかり

エアトリ<6191>がしっかり。16日取引終了後、22年9月期の連結業績予想について、売上高を140億円から145億円(前期比17.3%減)、営業利益を20億円から26億円(同17.3%減)へ上方修正したことが好感された。第3四半期以降も特に国内旅行需要の回復が顕著で、エアトリブランドやシステム投資などの成果が出ている。

キャンバス
がストップ高

キャンバス<4575>が16日ストップ高。同社は15日の取引終了後、膵臓がん3次治療を対象として米国で実施しているCBP501臨床第2相試験ステージ1の3剤併用投与群(CBP501+シスプラチン+ニボルマブ(オプジーボ))において、部分奏効(治療前にすべて標的病変の長径の合計が30%以上縮小した状態が一定期間継続すること)1例が確認されたと発表した。CBP501の有望さを示している可能性があると判断している。

スマレジ
がストップ高

スマレジ<4431>が14日に急反発、ストップ高まで買われた。22年4月期の連結決算は営業利益6億3600万円と計画を超過して着地。併せて発行済株式の2.00%にあたる39万株、5億円を上限とする自社株取得枠を設定したことで見直し買いを集めた。大規模なマーケティングにより「スマレジ」の登録店舗数が11万店舗を突破した。非連結決算移行で23年4月期予想は非開示。

前週はSQ絡みの仕掛け的な買いで違和感のある上昇をしていたがその反動で大幅下落となった。
 10日に発表された5月米CPIが市場予想を上回り米FOMCに対して警戒感がでたことがきっかけではあるが週間の下落幅としては2020年10月以来で今年最大(6.7%)の下落幅となった。

短期間での利上げの拡大はかつてのバブル抑制を急ぐあまり、日銀が短期間で6回も利上げした結果不動産株価を崩壊させて金融機関の破たんを引き起こしました。それが今日まで日本経済が低成長に留まった原因になったのです。

得意分野を極める【星野三太郎の株街往来】
週末のニューヨークの動きをみてるかぎりようやく下げ止まり感がでてきたようだ。下落基調のときはカラ売り、225先物オプションなら・・・

6月第3週の東京市場は波乱の動きになった。14~15日に開催された米国FOMCでは0.5%の利上げが市場のコンセンサスになっていたが、蓋を開けてみれば先のCPIなどの内容を受けて0.75%という大幅な利上げになった。利上げ後のパウエル会見を経てニューヨーク市場は一旦戻す動きになっていたが、日本時間の16日引け後にはマイナス金利を続けていたスイス中銀が突如利上げを発表すると時間外の225先物が2万6000円割れまで一気に急落、その後の英中銀の利上げを経てニューヨーク市場もダウは3万ドル割れとなり、週末の東京市場も2万6000円割れまで急落。その後、日銀が現状の緩和スタンスを継続すると発表するとパニック売りは収まった。

編集後記

各国の利上げラッシュで波乱の展開だった。欧米は日本時間で大引け後の夕方から経済が動きだすから、スイスの利上げ時はナイトセッションの225先物で瞬時に2万6000円を割れた。これだけナイトで荒れると、主戦場はナイトで日中はナイトの答え合わせに過ぎない。24時間エンドレスで世界のマーケットは動いているが、これについていける個人投資家はどれだけ存在するだろうか?

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