株式市場新聞WEB版2022年7月18日号

2022/7/18月曜日

動き出す!?憲法改正

第26回参院選では自民党が改選議席の過半数となる63議席を単独で獲得し大勝するとともに野党でも日本維新の会が議席を伸ばし、国民民主と合わせた改憲勢力で3分の2を確保した。これによって岸田首相は衆参両院の3分の2の賛成が必要になる憲法改正案について「できるだけ早く発議し、国民投票に結びつけていく」と意欲を示している。株式市場でもジワリと改憲に絡む銘柄が意識されてきそうだ。

グローバルに運用するファンドは値下がりすると自動的に追加買いをするファンドが多い。
 東証の発表によると7月第1週の海外投資家の売買動向は現物と先物を合わせて1兆1800億円と2年9か月振りとなる大量買い付けとなった。日本株を割安と見た買いか、下期に入り値下がり銘柄の自動買いか、円の反転が近いと見た買いかはわからないが2万6000円割れでは淡々と買いを入れているように思われる。

日経平均は週足では271円高と2週続伸ですがローソク足は十字に近い陰線形成。終値では辛うじて13週線を回復しており、今後はここを固めることが出来るのかどうか。

今週は月曜日が休日で4日立ち合いになりますが、日銀金融政策決定会合とECB理事会が予定され、翌週にはFOMCを控えています。

今週の活躍期待銘柄

フジクラ

鈴茂機工

フジクラ<5803>の株価は6月8日に876円の高値を付けたあとに50日線割れまで急落したが、7月7日に715円の安値を付けた後は戻す動き。前期の56.8%の大幅増益に続いて今23年3月期も連結営業利益で前期比9.7%増の420億円と増益を計画、第1四半期決算は8月5日の予定で想定通リの内容なら見直し買いを集めそうだ。ロンドン市交通局が運営するロンドン地下鉄の構内4G及び5G通信ネットワーク網の構築に必要な光ファイバケーブルとして間欠接着型光ファイバ心線Spider Web Ribbonを実装した細径高密度型光ファイバケーブルWrapping Tube Cableが採用されるなど海外での受注も好調。

鈴茂機工<6405>の株価は6月10日に2498円の高値を付けた後に調整していたが、6月22日の2163円を底に戻す動き。
 米飯加工機を製造販売しており、日本で唯一のオリジナル寿司ロボットメーカーとして独自技術への評価は高い。23年3月期は連結売上高で130億円(前期比12.4%増)、営業利益で18億円(同18.6%増)と2ケタ増収増益を計画。大手回転寿司チェーンへのテイクアウト向け寿司ロボットの導入、新規出店に伴う寿司ロボットの製品需要が拡大している。3月末にジェフグルメカードを贈呈する株主優待制度を新たに導入していることも評価。

  動意銘柄

塩野義薬
が大幅続伸

塩野義製薬<4507>が15日大幅続伸。14日、新型コロナウイルス感染症治療薬として開発中の経口抗ウイルス薬について、これまでの変異株と同様にオミクロン株の亜種(BA.4系統とBA.5系統)に対する高い抗ウイルス活性を有することを非臨床試験にで確認したと発表した。臨床のエビデンスを集積するとともに繰り返される変異に対して、臨床分離株が入手でき次第速やかに評価を実施、公衆衛生上有益となる情報を提供するとしている。

ファストリ
大幅3日続伸

ファーストリテイリング<9983>が15日大幅3日続伸。同社は14日の取引終了後、22年8月期の業績予想の修正を発表、連結売上高で2兆2000億円から2兆2500億円(前期比5.5%増)、営業利益で2700億円から2900億円(同16.5%増)へ、営業利益で2700億円から2900億円(同16.5%増)へ上方修正、期末配当を340円(前年同期240円)へ引き上げた。第3四半期3カ月間の業績が好調で、現地通貨ベースでも業績予想を上回る進捗となっている。

Enjin
はS高

Enjin<7370>が14日にストップ高買い気配。13日引け後に発表した22年5月期の連結決算は計画を上回り、営業利益12億200万円(前の期比98.1%増)で着地、23年5月期も15億円(前期比24.8%増)と大幅増益を見込んだことが好感された。前期は高採算のプラットフォームサービスが伸び収益性が向上、今期は人材採用・育成や広告宣伝費など成長投資を実施したうえで増益を計画している。収益急拡大に伴い前期末に34円50銭の初配当を実施する。

Sansan
が続急伸

Sansan<4443>が15日続急伸。同社は14日の取引終了後、23年5月期の業績予想を発表、連結営業利益で9億1700万円(前期比25.5%増)~12億8800万円(同76.3%増)と大幅増益を見込んでいることが好感される。キャリアプロフィール「Eight」などが好調で中期的な目標として、売上高成長と利益成長の両立を目指すという。

半導体関連
が買われる

レーザーテック<6920>が14日に急反発。米長期金利低下を受け前日の米国市場でSOX指数が底堅く、同社株や東京エレクトロン<8035>をはじめ半導体関連株に買いが広がった。また、きょうは台湾TSMCが決算発表を予定していることも買戻しを誘っている。なお、TSMCの4~6月期の純利益は76%増を市場予測を大きく上回った。

ラクト・ジャパン
が続伸

ラクト・ジャパン<3139>が14日続伸。同社は13日の取引終了後、22年11月期の第2四半期累計(12月~5月)決算を発表、連結営業利益で前年同期比22.0%増の18億6700万円となったことが好感された。乳原料販売においては、外食・レジャー産業などの回復とともに販売数量も底堅く推移した。

個別では14日にハイテク系などに買い物が入り、半導体各社が軒並み上昇したのですが、これは1月高値の期日が一巡するという需給面の好転も後押ししたと考えられます。

新型コロナウイルスの感染者が全国で再び急拡大している。

今週は20日と21日に日銀金融政策決定会合が予定されている。大規模金融緩和の維持は既定路線ながら、21日のECB理事会と26日と27日のFOMCでの金融引き締めを確認すればドル高・円安の動きか加速する可能性がある。

編集後記

いよいよ1Q決算がスタートする。すでに先行して発表された5月期企業の本決算の取材などでは電子部品の部材ひっ迫は8月あたりに峠を越すとの期待だったが、先行きが不明で予測を立て難いが、本音だろう。各社でその予測はかなり開きがありそうなので、先回りせずに決算内容を見極めてから動くのが賢明だろう。

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