株式市場新聞WEB版2022年5月30日号

2022/5/30月曜日

入国制限緩和で浮上!!

ショップ|企業速報 証券市場新聞

日本政府は新型コロナウイルスの水際対策を緩和し、6月1日から1日あたりの帰国・入国者数の上限をこれまでの2倍となる2万人へ引き上げる。コロナ禍以前の状態に戻るにはまだまだ紆余曲折がありそうだが、入国制限の緩和で恩恵を享受するのが、百貨店などの小売りや観光業だ。既にインバウンドの回復を期待して内需セクターの一角は上昇に転じているが、6月以降は期待から現実買いに移行すれば戻りを幅広い銘柄の見直しが進む可能性があろう。

FRBの政策に変化の兆し【潮流】岡山 憲史

 ドル円相場は5月24日に一時126円35銭と4月18日以来およそ1カ月ぶりの円高水準となった。
 円買い・ドル売りのきっかけは24日に発表された米国の経済指標だ。4月の米新築住宅販売件数(年換算)は前月比16.6%減の59万1000戸と急減し、新型コロナウイルスの感染初期に落ち込んだ20年4月以来の低水準となった。他の経済指標もことごとく下振れしたことで、米景気の先行きに警戒感が広がった。米長期金利は3.2%から2.7%まで低下(価格は上昇)した。
 

物色に変化【転ばぬ先のテクニカル】

先週の当欄で「新値八手十手」としたように、NY市場にようやく反発機運が高まりました。NYダウは9週ぶりの反発となりそうで、投げ売りが一巡したものと思われます。

グロース底入れとリオープンを狙う【正直じいさんの株で大判小判】

前週の東京市場は上値が重く方向感の定まらない動きでしたが、下値も堅く日経平均は週間で42円上昇しました。週初は続伸し2万7000円台に乗せたものの、24日から26日までは3日続落、時間外の米株先の動きに振らされ、米スナップの下方修正を受けグロース株への懸念が再燃しています。ただ、小売企業の好決算を好感して米国株が大幅に上昇した流れを引き継ぎ、週末は3ケタの上昇となり、底堅い動きではありました。

今週の活躍期待銘柄

NexTone

QDレーザ

NexTone<7094>は5月12日の2501円を底に3500円台まで戻してきた。音楽コンテンツの著作権管理を展開、業界最大手のJASRACに対抗する唯一の挑戦者として存在感が高まっいる。22年3月期は新型コロナ感染拡大による録音権徴収額の減少やイベント開催延期等の影響を受けて大幅増益ながらも未達となったが、今期はイベント数拡大で連結営業利益で前期比25.6%の8億9000万円を予想。管理楽曲数は増加の一途で、配信関連拡大で業績拡大加速へ。

QDレーザ<6613>の株価は5月13日の407円を底に急速に出直る動き。半導体レーザ、網膜走査型レーザアイウェアおよびそれらの応用製品の開発・製造・販売を展開。25日は同社がデンソー<6902>、トヨタ自動車<7203>と共同で出願していた半導体レーザ装置に関する特許が公開、24日はエピタキシャルウエハーとファウンドリー開拓が伝えられており、相次ぐ好材料で変貌期待高まる。

5月第2週の動意銘柄

東京計器
が6連騰

東京計器<7721>が24日に6連騰。岸田文雄首相は、バイデン大統領との共同記者会見で、「私から日本の防衛力を抜本的に強化し、その裏付けとなる防衛費の相当な増額を確保する決意を表明した」ことを明らかにしたことが材料視された。同社は防衛省向け機器で実績があることから防衛費増額となれば恩恵は大きい。

ディーエヌエ
が急落

ディー・エヌ・エー<2432>が26日に急落。25日取引終了後、医療ICTベンチャーのアルムを子会社化すると発表、第三者割当増資引き受けと株式取得により、アルム株式の保有比率を57.5%に高める。アルムは直近で赤字決算が続き買収には一部借入を検討しており、短期的な連結業績の悪化と財務負担を懸念した売りに押された。

芝浦機械
今期は大幅増益

芝浦機械<6104>が急伸。同社は26日の取引終了後、延期となっていた23年3月期の業績予想を発表、連結営業利益で前期比41.6%増の60億円と大幅な増益を見込んでいることが好感された。リチウムイオン電池向けセパレータフイルム製造装置などEV向け需要を取り込んでいく。

MITHD
ストップ高

MITホールディングス<4016>がストップ高カイ気配。23日、NTTドコモと業務提携すると発表したことを好感した買いを集めた。連結子会社のビーガルがドコモの「ビジネスdXストア」にデジタルブッククラウドサービス「Wisebook ONE」をOEM提供、6月1日から「dX電子カタログ」のサービス名で提供する。

空運と陸運
が上昇TOP

JAL<9201>がANAホールディングス<9202>が買われ、業種別騰落率で33業種中、空運セクターが26日に上昇率トップ、JR東日本<9020>、京成電鉄<9009>など電鉄にも買いが広がり、陸運が上場率2位となっている。新型コロナの水際対策をめぐり、岸田総理大臣が来月から外国人観光客の受け入れを再開することを表明すると伝わったことを受け、旅客需要回復へ期待が高まった。

ソースネクスト
続騰

ソースネクスト<4344>が続騰、年初来高値を更新した。この日から子会社のポケトークがAI通訳アプリ「ポケトーク」(iOS版/ Android版)を、週額120円、月額360円、年額3600円(価格はすべて税込、初回3日間は無料)で全ユーザーへの提供を開始することが材料視された。

戻りを試す展開へ【225先物「ハチロク」の裏話】

 先週の日経平均は前週末比42円高と2週連続でプラスとなった。米国市場が下げ止まりを見せそれに反応する形となった。

引き続き内需系銘柄の選別買い【高野恭壽の株式情報これでどゃ!!】これら値カサ系やハイテク系が大きく日経平均の大きな下落に拍車をかけたのですが、その他の銘柄は下落しても限定的でした。

得意分野を極める【星野三太郎の株街往来】
週末のニューヨークの動きをみてるかぎりようやく下げ止まり感がでてきたようだ。下落基調のときはカラ売り、225先物オプションなら・・・

2万7000円回復の動きへ【記者の視点】

 5月第4週の東京市場は日経平均で2万7000円抜けで戻り売りに抑えられて膠着感の強い動きになったが、週末27日のニューヨーク市場でダウで575ドル77セント高い3万3212ドル96セントと、6営業日連続の上昇、ナスダックとS&Pも3.3%の大幅高となっており、ナイトセッションの225先物は2万7160円で引けている。これにより、週明け30日は続伸スタートとなり2万7000円回復の動きとなりそうだ。

編集後記

先週まで日経平均は2万7000円で押し返される展開。週末の動きを見ている限り今回こそ2万7000円突破での引けが期待される。消費猛暑で盛り上がりを見せれば雰囲気はさらに明るくなりそうだ。

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